@article{oai:asahikawa-med.repo.nii.ac.jp:00001719, author = {高後, 裕}, issue = {2}, journal = {臨床環境医学}, month = {Dec}, note = {鉄代謝の特徴は、鉄を吸収する機構は存在するが、排泄する能動的機構が存在しないことである。鉄過剰症は遺伝的素因、頻回輸血、その他慢性肝疾患、アルコール摂取などの疾患で生じ、肝臓、心臓、中枢神経など生命維持に重要な臓器を障害する。鉄原子は、単独では細胞間、細胞膜、細胞内を移動できず、キャリアーないしトランスポーターを必要としており、血清中ではトランスフェリンが、小腸での鉄吸収には、divalent metal transporter 1(DMT1)が担っている。DMTは日本人の軍神宏美博士により初めてクローニングされた。このトランスポーターは他の微量金属も共有して使用しているため、金属中毒と極めて密接に関連している。さらに、細胞からのエクスポーターであるferroportin1や、生体の鉄代謝を統合的に制御するペプチド、ヘプシジンも同定され、生体の鉄代謝の全貌が明らかになりつつある。鉄過剰症に伴う臓器障害に対し、瀉血や鉄キレート剤などによる生体鉄を制御する治療法が有効である。, 出版社版, text, application/pdf}, pages = {73--81}, title = {鉄・酸化ストレスと内科疾患―軍神宏美博士を偲んで―}, volume = {17}, year = {2008}, yomi = {コウゴ, ユタカ} }